リアクションシューティングの弾薬を製造するリアクションシューターおじさんを描きました。ご査収ください #カフェテラスMisskeyio image
#与謝野晶子生誕祭 image
Misskey.ioのローカルタイムラインの表通りは12月を目の前にしてすっかりクリスマスのイルミネーションが華やぎ、様々な絵師たちの「うちの子」たちが冬服を身に着けて颯爽と歩道を闊歩していた。Misskey.ioのサーバーの街の翠色の空の下、寒風に負けじとタイツやニーハイソックスの脚をせわしく動かして行き交っている姿に、アイコンデコレーションでサンタ帽をかぶったミスキストは「かわいい」「かっこかわいい」「栄養がある」などのリアクションを飛ばしては街を華やかにしていた。  そんな中でも、とある「うちの子」が、今日は大人気だ。11月29日。それはMisskey.ioでも特に著名な「おくらちゃん」の誕生日である。ビル群の大型ビジョンやデジタルサイネージにはおくらちゃんのファンアートが溢れ、彼女を話題にするノートにもリアクションが集まっていた。  その様子を、表通りに面したカフェテラスで眺めている三人の女の子たちがいた。小さな子と、中ぐらいの子と、大きな子。JSおくらちゃんと、JCおくらちゃんと、JKおくらちゃんだった。三人はテラス席のテーブルで誕生日ケーキを囲みながら、Misskey.ioの街を覆うおくらちゃんファンアートを眺めて、ご満悦な様子だった。  私はそんな彼女たちの様子を、少し離れたテラス席でぼんやり眺めていた。テーブルを挟んで私の正面には、ショートボブに丸眼鏡の女性――私が勝手にミスキーガールと呼んでいる――が座って、二人でホットココアを飲んでいた。 「随分とうらやましそうだね」  ミスキーガールにそう声をかけられ、私は少し吃驚して彼女に振り向く。 「そんな風に見える?」 「そりゃもう。『うちの子たちもあんな風に人気になったらなあ』って感情が見え見え」  ミスキーガールはそう言って、皿のベイクドモチョチョをひと口食べると、私に向かって続ける。 「あなたにとっての『ミスキーガール』は、どういう存在?」  そう、私が勝手に呼んでいた名前を、最近は彼女自身も受け入れて、自称し始めている。ミスキーガールは自分をミスキーガールと呼んだ。私はその意を酌んで、答える。 「大切だよ、もちろん。ただ、君の誕生日は3月1日だから、今年お祝いするのは難しい。来年には、もちろんね」  私の言葉に、ミスキーガールは呆れたようにため息をつき、楽しそうにスマホを構えるおくらちゃんたちを見つめながら、言った。 「いま祝ってくれても大丈夫だけどね。今わたしがここにいることを、もっと祝福してくれてもいいんじゃないかな?」 「分かってる。負けないつもりでいるよ」  私の返した言葉に、ミスキーガールは振り向いて、首を傾げる。 「誰に?」  その質問に、私は思わず腕組みしながら返す。 「田部さんに。ショートボブで眼鏡キャラが被ってる君だけど、先にMisskey.ioに姿を現したのは君なのだから、そこはきちんと訴えていくつもり」  MisskeyHQの経理担当として10日ほど前に現れた田部澪さんのことを、私は気にしていた。ボブカットに眼鏡をかけた姿は、ミスキーガールの容姿とかぶっている気がしたからだった。その上に経理キャラとして村上さんやしゅいろさんを叱咤する姿は、Misskey.ioのミスキストたちから人気を得るのに時間がかからなかった。  羨ましい。おくらちゃんも、田部さんも。そんな気持ちを抱える私の回答に、ミスキーガールは頭を抱えて、さらにため息を大きくついて、私をなじる。 「別に、MisskeyHQのひとを目の敵にしなくてもさあ。いい? あなたはあなたのやり方でわたしを祝福すればいいの。他人に影響されてたらダメ」  ミスキーガールにそう言われて、私は腕組みしながら、うなずくしか他ない。 「うん。うん。でもさ、気にはなるじゃない。みんなから愛されてもらいたいもん、君も」 「その気持ちはありがたいけど、競わないで、持ち味活かしていこう、ね」  そう言ってベイクドモチョチョをもうひと口食べたミスキーガールは、またおくらちゃんたちのほうを眺めて、少し微笑んで見せる。 「にしても、確かにいいよなあ、おくらちゃんは。みんなに愛されて。あなたももう少し頑張ってよ、わたしの宣伝」  そうやって意地悪く笑うミスキーガールに、私は組んだ腕を解いて、ココアをぐっと口に傾け、言う。 「君も着る? 学生服」  私の言葉に、ミスキーガールは苦笑いで答える。 「わたしは、いいよ。普通の委員長キャラか、陰キャになっちゃうし」  Misskey.ioのローカルタイムラインの表通りは、今日いっぱい、おくらちゃんのファンアートで賑わうだろう。向こうのテーブルの三人のおくらちゃんたちも、存分にその祝福を浴びて、幸せに笑っている。私とミスキーガールも、いつかそんな風に笑えるだろうか――それは私の努力と、ミスキーガールへの、そうだな、愛、にかかっているのだろう。愛か。私はいままで、きちんと誰かを愛することができただろうか? そんな不安を抱く私を目の前に、ミスキーガールはスマホを掲げて、おくらちゃんたちを祝福するローカルタイムラインの表通りの様子を撮影する。わたしはミスキーガールと、向こうのテーブルのおくらちゃんたちを交互に眺めたあと、思わず空を見上げた。  Misskey.ioのサーバーの街を覆う翠色の空の西へと、真珠色の太陽が沈んでいこうとしていた。もうじき空は濃い碧色になりエメラルドの月が昇るだろう。そんな冬の空を見上げながら、私はミスキーガールのほうに改めて向き直り、その麗しい表情をじっと眺めて、ただひたすらに見入っていたいと思った。 おくらちゃんのファンアートが描けなかったので早急に怪文書にしましたが、結局うちのミスキーガールさんのお話になってしまいました。スミマセン……。 ですが改めて、HAPPY BIRTHDAY、おくらちゃん! #おくらちゃん生誕祭2023 #カフェテラスMisskeyio #ミっちゃん不破ちゃん現象ちゃん #MisskeyWorld