結城浩 / Hiroshi Yuki 2 years ago #[0] 結城は頻繁に《読者のことを考える》というスローガンや態度を言葉にしますけれど、意識的にこの「表現」を使うようになったタイミングはよく記憶しています。『数学文章作法 基礎編』を書いているころですね。 「文章は読者に何か伝えたいことがあるから書くのだけれど、この本で読者に伝えたいことは何だろう」と考えたときに《読者のことを考える》というフレーズを中心におこうと思いました。それに合わせて「正確で読みやすい文章」というフレーズも決めました。 (余談ですが、それを考えたのは場所まで覚えています。東京駅で新幹線に乗るためのお弁当を探しているときです) 『数学文章作法』を読んだ多くの読者さんが書評や感想文を書くときに《読者のことを考える》というフレーズをそのまま使ってくださるのを読むとうれしくなります。伝えたいと考えた「たったひとつのこと」が伝わったと感じるからです。 しかしながら《読者のことを考える》というのはあくまで「表現」の話であって、その内容そのものははるか昔、中学時代だったと思います。そのころに「相手のことを考える」という概念(態度)の重要性を思うことがありましたから。 《読者のことを考える》というのは《相手のことを考える》という「愛の原則」の著者バージョンといえるでしょう。 ◆『数学文章作法』 書籍『数学文章作法』基礎編・推敲編書籍『数学文章作法』基礎編・推敲編 ◆愛の原則(仕事の心がけ)|結城浩 結城浩 / Hiroshi Yuki愛の原則(仕事の心がけ)|結城浩 / Hiroshi Yukiこんにちは、結城浩です。 「愛の原則」をあなたは知っていますか。 これはほとんどすべての活動で役立... ◆高校時代に出会った感動の参考書|結城浩(「たった一つのこと」について) 結城浩 / Hiroshi Yuki高校時代に出会った感動の参考書|結城浩 / Hiroshi Yuki有料になっていますが、無料でテキスト全文が読めます。有料エリアには電子書籍が置いてありますのでお好... 結城浩に聞いてみよう結城浩に聞いてみよう結城浩に匿名で質問を送るサイトです。
結城浩 / Hiroshi Yuki 2 years ago #[0] うーん……「Twitterが以前とはずいぶん変質した」というのは理解できますし、そのために何となく嫌な感じを得るというのも理解できます。でも「公的なもの」だと考えるのはちょっと違うんじゃないかなとも思います。もともと私企業の提供しているサービスなわけですし。 MastodonやBlueskyなど他のSNSを試しているのはわたしもやっていますし、よっぽどのことがあれば完全に「移住」もするでしょうけれど、どんなときでも状況を様子見しながら進むつもりです。 あなたのおっしゃる「苗を植えて育つ」という状況や「歯がゆい」という状況や、「明日が来る」という状況が何を意味しているのか正確にはわかりませんけれど、全体的に「期待しすぎ」なのではないかなとも思います。 結城浩に聞いてみよう結城浩に聞いてみよう結城浩に匿名で質問を送るサイトです。
結城浩 / Hiroshi Yuki 2 years ago :hyuki: 記録・検索・要約、そしてAI たとえば、私の中学高校時代のことを考えると、クラスメイトとしゃべった内容は具体的には覚えてなくて、もちろん、何か記録が残ってるわけでもなくて、「そういえばこんなこともあったなぁ」とぼんやり思い出すくらい。 でも、現代の中学生高校生は友達とのLINEのやりとりや、一緒に遊んだ動画などが残ってるわけで、それはずいぶん違う感覚じゃないかなと思います。 もちろん記録に残るのが良いかどうかは何とも言えないでしょうね。楽しかった経験が記録に残っているのはいいですけれど、そうじゃないことだってあるでしょうし、それに当時楽しかった記録でもその後見返してどういう気持ちになるかは何とも言えないわけですから。 善し悪しの判断はさて置いて、記録が残っているのと残ってないのとでは、ずいぶん「違う感覚」なのは確かだと思います。 それがどんなふうに違うのかは、両方を1人が経験することができない以上比較することも難しいですけれどね。 スマートフォンになって、気軽に写真を撮るようになり、たくさんの写真が手元にあります。一つ一つを吟味するのはもう無理じゃないかと思うくらいたくさんの写真があります。 そうなってくると適切な画像を「検索」することを考えたくなります。 最近の画像認識技術の進歩によって、「この人の写真」を探してきたり、「この画像と似た画像」を探してくることも普通にできますね。何だったら、複数の写真を集めて、適当なアルバムを作ってくれることもあります。 最近のAIの進歩を見ていると「要約」というのはとても大切だなと思います。適切に要約されたものを読むならば、人間の側の時間を大きく削減することができるからです。そういえば「検索」というのもある種の要約ですよね。 写真や動画や記録を見返して「そういえばこんなこともあったな」と振り返るのは、ある種の検索であり、要約だともいえます。 ただ、人間がそれを行う場合には、多くの場合「解釈」や「自己認識」が深く関わってくると思います。それは、偏りや偏見になる場合もありますけれど、それが今日を生きる推進力になる場合もきっとあるでしょうね。