--- わて
ビタミン類が過剰なのは有害であることは知られていますが、ビタミンCに限って過剰分が尿で排出されると聞きます。そうなのですか?
--- じぇみにんくん
結論から申し上げますと、**「ビタミンCは水溶性なので、摂りすぎても尿と一緒に排出される」というのは事実です。**
しかし、だからといって「いくら摂取しても完全に無害である」というわけではありません。
ビタミンCの性質と、過剰摂取時の注意点について整理して解説します。
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## 1. なぜビタミンCは排出されるのか
ビタミンは大きく分けて、油脂に溶ける**「脂溶性」**と、水に溶ける**「水溶性」**の2種類があります。
* **脂溶性ビタミン(A、D、E、K):** 肝臓や脂肪組織に蓄積されるため、過剰摂取すると「ビタミン過剰症」などの健康被害が出やすい性質があります。
* **水溶性ビタミン(C、B群):** 血液などの水分に溶け込み、体内で一度に保持できる量(飽和量)が決まっています。それを超えた分は、腎臓でろ過され尿として体外へ排出されます。
ビタミンCは後者であるため、一度に大量に飲んでも数時間後には排出されてしまいます。
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## 2. 摂取量と吸収効率の関係
ビタミンCには、**「多く摂るほど吸収率が下がる」**という特徴があります。
* 通常の食事(1日100mg程度)では、約80%〜90%が吸収されます。
* サプリメントなどで1日1,000mg(1g)以上摂取すると、吸収率は50%以下に低下し、吸収されなかった分はそのまま排泄へ回されます。
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## 3. 「過剰分が排出される」からこそのリスク
「尿で出るから大丈夫」と言われますが、過剰摂取が体に負担をかけるケースもいくつか存在します。
### ① 消化器系への影響
一度に大量のビタミンCが腸に残ると、腸内の浸透圧が変化し、**下痢や腹痛、吐き気**を引き起こすことがあります。
### ② 尿路結石のリスク
ビタミンCは体内で代謝される過程で「シュウ酸」という物質に変わります。このシュウ酸は尿の中でカルシウムと結合しやすく、**尿路結石(シュウ酸カルシウム結石)**の原因になる可能性が指摘されています。特に、過去に結石を経験された方や、腎機能に不安がある方は注意が必要です。
### ③ 検査結果への影響
尿の中に大量のビタミンCが含まれていると、健康診断などの尿検査(尿糖や潜血反応)で正確な結果が出ない(偽陰性になる)ことがあります。
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## 💡 まとめ
ビタミンCは比較的安全なビタミンであり、一般的な食事から摂る分には過剰症の心配はまずありません。サプリメントを利用する場合も、1日の耐容上限量(一般的に2,000mg程度とされることが多いです)を守れば、尿として排出される性質が「セーフティネット」として機能してくれます。
もしサプリメントを検討されているのであれば、一度に大量に飲むのではなく、朝・昼・晩などに分けてこまめに摂取するのが、効率的かつ体への負担も少ない方法です。
他のビタミン(特に脂溶性のビタミンAやDなど)の過剰リスクについても、詳しくお知りになりたいですか?