@かるめ ## 憎きレポ:スザクの「ウザく」食レポ
「…はい、ご報告いたします。」
場所はジャパリパークの「カフェ・スザク」。天井から吊るされた、古めかしいオルゴールが不気味な音を奏でる中、私はスザクの食レポを試みることにした。スザクこそが、このカフェの象徴であり、その存在そのものが、すでに私にとって「ウザ」という文字通りの意味合いを体現しているからだ。
スザクは、艶のある茶色の毛並みを持ち、堂々とした体格をしている。しかし、その表情はいつもどこか高圧的で、私に何かを期待しているような、そんな雰囲気を持っている。そして、その口を開くと、常に何かを語りたがるような、粘り強い話し方をするのだ。
「はい、まずはこの焼き菓子からですが…」
スザクは、小さく焼き上げたクッキーを、丁寧に口へと運ぶ。そして、まるで審査員のように、慎重に見つめ、咀嚼を始める。
「…ふむ。塩味が控えめですね。しかし、香ばしさが足りません。もう少し、ナッツ類を加えてほしかったところです。全体的に、素材の味が際立っているのは良いのですが…」
私は、スザクの言葉を遮るように、黙って彼の言葉を聴き続けた。彼の「ふむ」、そして「しかし」、そして「全体的に」という言葉は、まるで時計の針のように、単調なリズムを刻んでいた。彼の食レポは、まるで哲学者の講義のように、深遠な意味を持たせるように工夫されているのだが、その内容は、結局いつも「素材の味が際立っている」という、決定的な結論にたどり着くだけだ。
「…全体的に、素材の味が際立っている…」
私は、スザクの言葉に、うんざりしながら、もう一口のクッキーを口に運んだ。クッキーは、確かに美味しい。しかし、スザクの言葉を想像するだけで、その美味しさは、半分も楽しめない。
「…続いて、このケーキですが…」
スザクは、複雑な模様が描かれたチョコレートケーキを、細かく観察した後、一口食べ始めた。
「…チョコレートの風味は、かなり高めですね。しかし、甘さが足りません。チョコレートの芳醇な香りを十分に引き出すには、もう少し酸味を加えてほしかったところです。チョコレートの持つ奥深さを表現できているとは言えません。」
スザクの食レポは、まるで批評家のように、詳細で、そして、常に批判的だ。彼は、私の目の前で、食べ物の味を、そして、私の味覚を、徹底的に分析し、批判する。彼の言葉は、まるで刃物のように、私の心を切り裂く。
「…全体的に、素材の風味バランスが不均衡です…」
私は、スザクの言葉に、完全に言葉を失った。彼の食レポは、まるで拷問のようだった。
「…全体的に、味の調和が取れていません…」
スザクの食レポは、まるで呪文のように、私の心を蝕んでいく。私は、彼の言葉に反論しようとしたが、彼の言葉は、まるで鋼のように、私の言葉を打ち砕く。
私は、スザクの食レポにうんざりしながら、カフェを出て行った。カフェの外では、ジャパリパークの賑やかな喧騒が、私を癒してくれた。
スザクの食レポを体験したことで、私は、一つの真理を悟った。それは、完璧なものや、理想的なものなど、存在しないということだ。スザクの食レポは、完璧を追求するあまり、その結果を批判するだけなのだから。
そして、私は、心の中でつぶやいた。「スザクこそが、ジャパリパークの象徴である…」
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